20歳と38度線

K-popと政治問題だけでは語れない朝鮮半島について書いています。

失恋と平昌

平和の祭典が終わり、 バイトのおかげで平昌と共に駆け抜けた17日間を、 0時を回りながら揺られた電車の中で考えました。 政治的と批判されながら開幕した開会式と、 振られた統一旗の数と、 選手たちと私たちが流した感動の涙。 言いたい小言はいくつかあ…

戦争を知らない私が知らない日本語

38度線平和活動には、地元のおばあさんたちの白髪染めというユニークな活動もある。 美容院に行くのも一苦労、自分で髪を染めるのは腕が回らなくてもっと大変、 でも、綺麗な髪でいたいというおばあさんたちのために、 学生たちが無料で白髪を染めてあげるボ…

38度線の書き方と農業

ニッコリの38度線平和活動のときの話です。 私は、村で生活する7日間のうち、2回農業活動に参加しました。 1日目はトマト畑で剪定作業、 2日目はブルーベリー畑で雑草抜きをしました。 北朝鮮との軍事境界線沿いの畑で行うので、 毎回韓国軍の検問を通っ…

銃と軍人

38度線ピースツアー2日目の朝はとても早かった。 農業活動担当者は6時50分に宿舎の前集合だったので、 6時に起きて、初日なので一応メイクをし、 台所に行って朝ごはんのコーンフレークを食べた。 時差はないのに、東京よりかなり西にあるドチャンリで…

北朝鮮が攻めてきたとき用のシェルターで寝る

延世大学で韓国人メンバーとの顔合わせをした後、バスに乗り込み、 江原道鉄原群ドチャンリという村につきました。 38度線平和活動、略して「38(さんぱち)」の舞台となる村です。 ソウル市内から車で二時間半かかるこの村は、 韓国と朝鮮民主主義人民…

38度線平和活動と私

2017年の夏、私は日本コリア未来プロジェクト 主催の38度線平和活動に参加してきました。 www.waseda.jp 日本コリア未来プロジェクトは早稲田大学平山郁夫記念ボランティアセンターの公認を受けたボランティアサークルです。(略してニッコリ) 38度線平…

触れたい絵で韓国に触れて。

1ヶ月前、『単色のリズム 韓国の抽象』というタイトルの、韓国の画家の抽象画展に行って来ました。 「1ヶ月前」と自分で打っていて、感想を書くのが遅くなりすぎたな、と反省しています。 去年の12月は、全力投球本気の本気のソウル旅行で、 飲み、食い…

デートがてら朝鮮学校見学に行ってきた。

大学の語学の授業でこんなチラシが配られました。 朝鮮学校って謎だらけでよくわからなかったし、 きっと彼氏も興味あるだろうから、一風変わったデートをしてみようかなと、ラインを送ってみました。 すると、 「え、僕韓国人だよ?無理。捕まったらどうす…

『少年が来る』ハン・ガン 著  井手俊作 訳

「死のうと思ったんですよね」 まるで、今日の朝食の献立を言うかのように軽く発言した彼に怒りを覚えた私は、 その後別の友達と会い、その場の空気がどれだけ異常だったかを力説したが、それでも腹の中の怒りは収まらなかった。 家に帰り、机の上に無造作に…

パク・ミンギュは日本でもスーパースター

韓国の作家パク・ミンギュさんのイベントに行ってきました。 『三美スーパースターズ』の出版を記念しての来日イベントでした。 急いで来たので、財布を忘れてたのに気づかず、 『PASMOだけで帰りの電車賃足りるかな………』 そのことだけを、始まるのを待つ間…