20歳と38度線

朝鮮半島に関心のある大学生の日常。

朝鮮学校の学芸会に行ってきたけれど……

先月の日曜日に、

 

 

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人の誘いを受けて東京朝鮮第一幼小中級学校の学芸会を見に行ってきました。

(その人は前日に牡蠣にあたり、腹痛のため結局ひとりで見にいったのですけど。)

 

 

私が、想像してたのは、もっとゆるくて、

 

やっとこさ形になった合奏とか、

 

手作り感のある大道具で、恥ずかしくて声の小さい演劇とか、

 

そういうのでしたが……

 

 

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大道具が綺麗で、荘厳で……

 

 

いやなにこれ……

 

 子どもたちの衣装もきらびやかで、とても羨ましい……

 

 

学芸会だよね??と思い、焦ってプログラムで確認したほどでした。

 

 

 

協賛の企業の広告がプログラムの後ろ4分の3を占めており、

 

東京の学校がそうなのか、この学校がそうなのかよくわかりませんが、

 

学芸会に広告がつくという、ど田舎からのカルチャーショックにやられました。

 

(私の学校ではそんなシステム自体なかったんだけど……)

 

 

 

 

 

 合奏や合唱、お遊戯、お芝居に加え、伝統舞踊や伝統楽器演奏が披露されたのですが、

 

それぞれがバラエティに富んでいて、見ていて飽きなかったです。

 

幼稚園生のお遊戯は可愛くって可愛くって、会場全体からため息が漏れ出ていましたし、

 

伝統楽器の演奏で聞くアニメ『美女と野獣』の主題歌は、不思議な音色でした。

 

 

 

舞踊部の小学生ながら、指先まで揃えられた踊りは、感心するしかなかったです。

 

 

 

一番びっくりしたのが、小学生のチャンゴのレベルの高さです。

 

朝鮮の太鼓であるチャンゴを文化体験でやったことがあり、

 

難しさは体で知っているつもりです。

 

逆手で反対側の太鼓の面を叩くのが特に難しく、

 

高速で右左と繰り返すと腕が絡まりそうなほど。

 

 

大人が苦戦する技を小学生が楽々とやってのけるのを目の当たりにし、口があんぐり。

 

チャンゴはリズムがとにかくいいので、後半は観客席でノリノリでしたけれど……笑

 

※参考までに。こんな感じでした。

長野朝鮮学校学芸会チャンゴ - YouTube

  

 

 

 

 

次々と披露される・散りばめられた伝統文化で

 

朝鮮学校が第一に掲げる『民族教育』の本気度がひしひしと伝わってきました。

 

朝鮮の伝統文化を一気に見て、二時間半でお腹いっぱいになりましたし。

 

 

 

ちなみに、発表は全部、朝鮮語でした。

 

演劇も、合唱も、全部が朝鮮語です。

 

日本語は、発表の題目のアナウンスとプロジェクターで表示される演劇のあらすじ、そして

 

私の隣に座っていたお母さんたちの「あらやだ、〇〇ちゃんかわいー」のみでした。

 

 

 

 

普段は韓国語に触れている私が、終始引っかかったのは、まさにこの『言葉』。

 

イントネーションがどうしても、朝鮮半島北部のイントネーションで、

 

韓国語というには少し遠い言葉でした。

 

 

 

学芸会で私が一番違和感に思ったのが、

 

朝鮮半島の統一を願う歌を、子ども達があどけない姿で歌っていること。

 

 

 

「統一」という単語を子どもたちが連呼する姿は、おそらく現在の韓国では見られないもの。

 

会場から送られる拍手に戸惑いながら、拍子しないと……と焦って拍手をしました。

 

 

 

 

 

 このことが学芸会からの帰り道もずっと引っかかっていました。

 

未来の象徴となる子ども達が、

 

おそらく将来日本で暮らしていくであろう子ども達が、

 

「輝かしい未来へ」というテーマのもと行われる学芸会で、

 

統一の歌を歌い、統一旗を手にしている。

 

 

彼らの済んだ瞳がより私の胸を締め付けました。

 

 

たくさん宿題を出された気がしました。

 

 

 

 

 

文化というものは、必ずあるある程度思想を含むし、

 

教育というのは、あらゆる意味で「中立」であることは不可能です。

 

 

 

おそらく、私が韓国で生まれ育った韓国人なら二時間半、会場に座りつづけることはできなかったでしょう。

 

 

日本人であるからこそ、味わえた空気だったことは間違いないです。

 

 

 

宿題を考えているうちに、朝鮮学校の理事長の言葉に疑問を抱くようになりました。

 

 

朝鮮半島”をルーツとした民族教育”

 

 

北でも南でもない”朝鮮半島”なのか、

 

 

北でも南でもある”朝鮮半島”なのか。

 

 

それとも、どちらか一方の”朝鮮半島”なのか。

 

 

 

先日、朝鮮学校に通ったことのある友人に疑問をぶつけてみましたが、

 

 

彼女の返事を聞いて、おそらく人によって答えがバラバラになるだろうなと感じました。

 

 

 

複雑な「在日」と朝鮮学校の宿題は、期限までに提出できそうもないです。