20歳と38度線

K-popと政治問題だけでは語れない朝鮮半島について書いています。

パク・ミンギュは日本でもスーパースター

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韓国の作家パク・ミンギュさんのイベントに行ってきました。

 

三美スーパースターズ』の出版を記念しての来日イベントでした。

 

 

急いで来たので、財布を忘れてたのに気づかず、

 

 

PASMOだけで帰りの電車賃足りるかな………』

 

 

そのことだけを、始まるのを待つ間、随分長いこと考えてました。

 

 

気づいたら、イベントの開始時間で、

 

 

 

部屋は最後の列まで人でいっぱいでした。

 

 

あれ?

 

 

あまりに人が多いので会場を間違えてしまったのかと思いました。

 

 

2年前、同じような講演会があった時、会場になった講堂はガラガラだったからです。

 

 

その時は、遅れてきたのに堂々と真ん中に座れたくらいでした。

 

 

前に人もいなかったから、

 

 

 

サングラスかけた、たまたま本読んだことあるおじさんの顔が

 

 

 

体を動かさなくても、ハッキリ見えたことを覚えています。

 

 

 

 

今ではパクさんの本が日本で4冊出ていて、

 

1冊目も面白かったけど、

 

2冊目が、信じられないくらい泣きに泣いて、

 

 

新宿の占い師よりも私のことを言い当ててくれたことが嬉しくて、

 

 

ファンになりました。

 

 

 

3冊目も買って、

 

感想文コンクールに6年ぶりに応募して、

 

4冊目も、買うのを今日のために我慢してたのに財布忘れて、

 

そのことをLINEで妹に八つ当たりするくらい、

 

期待しています。

 

 

 

 

しかし、今回は人の多さに本当にびっくりして、

 

 

 

2年でこんなに変わるのかと驚いたのと同時に、

 

 

 

 

 2年間、熱意ある大人が一生懸命働いたんだな、とも思いました。

 

 

 

 

 

 2年前と関係者の数が全然違ったし、

 

 

 

 何より、たくさんの人とお金が動いていた(気がする)。

 

 

 

 

 

 

文学って言っても、お金がないとやってけないので、

 

 

 

売れてるってところも、パク・ミンギュさんの本の好きなところです。

 

 

 

 

 

時々(特に最近)もういろいろダメなんじゃないかって思う時があるけど、

 

 

 

 

いい文学が、

 

 

 

多くの人に愛されるのを見ると、

 

 

 

 

 

いやまだ

 

 

ロマンは、

 

 

希望は、

 

 

死んでないんだと思えるようになるのです。

 

 

 

 

 

パクさんの作品自体にも同じように、

 

 

荒地にぽっと咲いた一輪のたんぽぽみたいな魅力があって

 

 

 

 

少なからず、会場にいた人たちは

 

 

 

自分のたんぽぽを

 

 

 

パク・ミンギュさんの本の中に

 

 

見つけたんだと思います。

 

 

 

でもそもそも、

 

私たちがパク・ミンギュさんの本に出会うには、

 

 

まず翻訳しなきゃダメだし、

 

 

マイナーな韓国文学を取り扱って

 

 

利益が出るように工夫しなきゃダメだし、

 

 

それこそ荒地を行くようなことだったろうと

 

 

 

世間知らずの私でも想像できます。

 

 

 

 そう思うと

 

 

 

私たち読者にたんぽぽを探させてくれた

 

 

熱意ある大人の方々に

 

 

 

いろいろありがとうございます

 

 

 

 

と言いたくなりました。

 

 

 

冬の次にやって来る季節は、やっぱり、きっと、春ですね。