20歳と38度線

K-popと政治問題だけでは語れない朝鮮半島について書いています。

イバグキル@釜山

  日本大学訪韓団 1日目

 

お昼に金浦空港に到着した日本大学訪韓団第3団は、

 

韓国に降り立ったその足でイバグキルに向かいました。

www.konest.com
 

 

イバグが釜山の方言で「話」、キルが韓国語で「道」という名前のイバグキルは

 

 釜山の昔の記憶・話を保存しておこうと近年自治体によって整備された

 

釜山と韓国の歴史を感じられる散策コースです。

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話を作る場所という意味が込められた案内所「イバク工作所」

 

当時問題となっていた空き家を利用して、それぞれの話の展示スペースを作ったそうです。

 

 

私たちは、ガイドさんの案内でイバグキルを歩きました。f:id:hyun_nako:20180317180035j:plain

 

イバグキルがある地域は、朝鮮戦争の避難民が住み始めたことで居住区となり、

 

急な坂と細い路地が複雑に絡み合う様子は、当時の掘っ建て小屋の面影を感じさせます。

 

朝鮮戦争から始まるこの道の歴史を聞きながら、私は映画『国際市場で逢いましょう』を思い出していました。

 

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展望台からの眺め



散策コースでは、当時の写真を何枚も見ることができます。

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他にも、昔の学生服(ほとんど日本のセーラー)の試着や

 

 

昔の韓国のおもちゃ体験コーナー、

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韓国固有の郷土信仰のお寺まで散策コースに組み込まれていました。

 

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インスタ映えするようなスポットも多く、ドラマのロケ地として利用されたこともあったそうです。

 

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古い建物をリノベーションして作られたゲストハウスや、

 

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植民地時代に作られた日本式の建物が、おしゃれなカフェになっているのも目にすることができます。

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百済病院




 

この道を歩きながら、歴史と未来を繋ぐのは現在なのだと改めて肌で感じました。

 

 

 

イバグキルはまだ完成したわけでなく、これからも新たな話が作られていくそうです。

 

そうして現在がいつかイバグ(話)になる日が来るのでしょう。

 

道を歩きながら、目で見て、耳で聞いて、生活と歴史を感じながら、

 

過去が現在と”同居”する不思議な道の先に地続きの未来が確かなものとして存在している気がしました。

 

 

イバグキルの近くにはチャイナタウンやテキサスストリートもあります。

 

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3回目にして、歴史と文化が共存する新たな釜山を発見することができました。

 

釜山は来れば来るほど好きになれる街ですね。

 

 

このイバグキルは釜山駅のすぐ隣なので、

 

釜山に行く機会があったらふらっと歩いてみてください。

  

思いがけずディープな釜山を目にすることができるでしょう。

 

 

日本大学訪韓団 #JENESYS2017 #韓国 #釜山  #イバグキル